粋々紀行 第二弾  ~箔押しの魅力・匠の技編~

粋々紀行 第二弾  ~箔押しの魅力・匠の技編~

粋々紀行 第二弾  ~箔押しの魅力・匠の技編~

前回お届けしました
粋々紀行 第二弾 ~箔押しの魅力~はいかがでしたでしょうか?
今回はいよいよ匠の技を披露していただきます!

粋々,メニューブック,箔押し,箔,ロゴ,名入れ,ホットスタンプ,こだわり,職人,手作業,付加価値,

前回(前回記事はこちら)では箔押しについて、熱い想いを語っていただきました。
今回は実際に箔押しの工程をご紹介させていただき、
実際にロゴ入れが完成するまでの様子をご紹介いたします。

メニューブックにロゴ入れをご検討の方や、
箔押しにご興味を持っていただいた方、
是非職人さんの匠の技をご覧ください!

 

箔押しを実演していただきました。

 

お客様からいただいたお店のロゴマークのデータを
製版屋さんで銅板にします。これが「型」となります。
写真の銅板の凸部分の文字が箔押しされる部分です。

「粋々」では一度制作いただいた型は3年間保管しており、
2回目以降は再印刷価格で箔押しのご案内が出来ます。

 

型が動かないように固定をする土台に接着剤をつけます。
銅と鉄では後で剥がすことが困難な素材同士なので、
間にカットした紙を挟んで接着します。

 

接着剤を塗ったらガスでしっかりと温めて乾かします。
鉄の土台も熱くなってきました。
頃合いを見て早速機械にセットします。

 

本番前にまずは試しに紙に押してみて、圧力の様子を確します。

 

箔が乗らない所は圧が足りない所です。
逆に乗り過ぎてしまう所は削っていきます。
この作業を何度も繰り返し、まんべんなく箔が付くように圧を調整していきます。

 

箔の乗りが均一になったら、メニューブックのどの位置に押すかを決めます。
今回は粋々の「郷音」を使います。
和紙の素材で表面もデコボコしています。
手で中心に見当をつけます。

 

今回はこの金色の箔で押してみたいと思います。
ロール状態の箔をロゴの大きさに合わせて切ります。
押したい位置に箔を置きます。

 

準備が整ったらいよいよ本番です。
押します!

 

箔シートをそっと剥がします。
銅板の凸部分の文字の箇所に圧がかかり、
その部分のみ箔が抜け落ち下の素材にくっつきます。

 

ムラもなく綺麗な仕上がりです。

 

 

編集後記


厚みのある「粋々」のメニューブックのような物もあれば、薄い紙に箔を押す事もあります。
それぞれ厚みだけではなく素材自体も違うので押す前に入念な下準備が必要です。
実はその準備段階から既に小林さんの長年の経験による匙加減があるものだと改めて知りました。
コンピュータで全て計測して、ボタンをポチッとひとつ押せば
箔押しが終わるわけではなく、工程は全て手作業。
小林さんは笑いながら「細かい事を考えてはないよ」と仰りますが、
素材を手で触って印刷物の感触を見極め、ミリ以下の単位で圧力の調整を施す指先。
その全てが「匠の技」でした。
残念ながらお弟子さんや後継者はいないとのことでしたが、
箔押しの仕事に興味を見ってくださる人がいらしゃったら嬉しいと仰っていました。

飲食店専門メニューブックの粋々のTOPへ

ikiiki-staff

コメントは受け付けていません。